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そういうものに わたしはなりたい

 今夏アニメ化された化物語の原作小説を読んでます。アニメの方は紙芝居風(?)でしたが,なかなかおもしろいものに仕上がっていたと思いますが,原作の出来の良さもかなり大きいですね。
 化物語のアニメで「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」を観て,小説の傷物語の「こよみヴァンプ」,偽物語の「かれんビー」「つきひフェニックス」と読み進めて,現在小説の方で化物語の「まよいマイマイ」まで読んでますが,やっぱり「まよいマイマイ」の話が一番好きかなー。「つきひフェニックス」もなかなか面白かったですけどね。
 「まよいマイマイ」の中でも一番好きなシーンは,忍野ところから戻って来た戦場ヶ原が,八九寺そのものが怪異そのものだという説明をしたところで,阿良々木暦が怒鳴ってしまうところです。


 話しかけないで下さい。
 あなたのことが嫌いです。
「わかるか?戦場ヶ原。ついてきて欲しくないからって,逢う人間全員にそんな台詞を言わなくちゃいけない奴の気持ちが,お前にわかるってのか?頭を撫でられそうになったら,その手に噛みつかなくちゃいけない奴の気持ちなんて,僕には全くわからないぞ」

「でも,わからなくてもそれでも,自分が道に迷っているときに,一人でいるときに,そういうことを言わなくちゃならない気持ちを,それでも僕もお前も,違う形で経験してきているはずだろう。同じ気持ちじゃなくても,同じ痛みを抱えてきたはずだろう。・・・

  気持ちまではわからなくても痛みはわかる。そんでついつい,痛い思いをしてまで要らぬ世話を焼いてしまう。
 大切に思うから頼れない,周りを巻き込みたくなくて自分から孤独の道を進んでゆく。その痛みを人と分かち合う事はしたくない。でも痛みを抱えている人には敏感で,何かしたいと思ってしまう。
 そんな人に,私はなりたい。
 結果的に何も出来ないかもしれないし,何の為にもならないかもしれない。でも,鉄骨の橋を渡るカイジの話ではないけれど,同じようなものを抱えている,同じような道を生きる人がすぐ身近に居るだけで,それだけで助けになるものです。



 あえて孤独に身を置いているのは,解決の手助けをしている忍野メメもまさにそうで,なんかコンセプトが「蟲師」の主人公であるギンコと共通するところがあるように感じます。ギンコは,自分が留まるとそこに蟲が集まってしまうといって,土地を定めずに流しの蟲師として旅を続けています。
 そういえば,怪異のあり方も蟲師に共通する思想が見られます。それは,怪異も蟲も,ただそこに在るように在るだけというところ。もともとこれらは,人間に対して悪意を持って存在しているわけではない。ただ,それに安易に関わったり,利用しようとしたり,または過度に恐れたりする事で,時に人間に害になることもある。そういう点も,これらの作品が好きな理由の一つです。

 それは何も,これら異形のものだけに当てはまることではなく,我々身の回りの自然現象や動物,植物についても全く同じことです。極端な話,子連れのライオンがうっかり近づいた人間を襲い殺したとしても,それは別に人間に悪意があるわけではなく,ライオンの親として子供を脅威から守る当然の行為であり,本来の姿だと言えます。台風や地震などの災害,雷などの現象だって,自然のありのままの姿なんです。
 それらに対して怒りや恐れを覚えるのは,それを受け取る側の人間の心の問題というだけの話なんです。


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