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「想定外」という言葉

 今回の災害において各所で聞かれるこの「想定外」という言葉。想定外では許されないという批判はもっともだ。
 そもそも,ある事故が想定内だったのか想定外だったのかという評価は,もちろん責任を明確にするという上では意味はあるが,一般的にはそれを聞かされたところで全く意味が無い言葉だ。

 この一連の事故でまずびっくりしたのは,冷却システムとそのバックアップ機器の貧弱さだ。

それこそ原発の安全性について説明を受けてきた我々にとっては「想定外」だ。いくら想定外の津波だとはいえ,日本では必ず海の近くに作られる原発でこの様では貧弱すぎるだろう。
 もし津波でなくても,復水器やそこに至る配管などが老朽化や腐食で漏れが水漏れが生じ,建屋が水浸しになってしまった場合なども,その浸水でもう冷却システムの機器や電源系統が駄目になってしまうという事なんだろうか。また例えば初期に格納容器の Vent を行うのに時間がかかっていたが,緊急時に手動で弁を操作するハンドルなどが,そんなにアクセスが難しい場所にあるんだろうか。

 本当に必要なのは,津波対策よりも先にシステムそのものの脆弱さを見直す事ではないか。日本の電気規格は前々から Emergency に弱いと思っていたが,まさかここまでとは思わなかった。
 これは想定するしない以前に,設計思想に問題があると言える。そしてここまでシステムが脆弱であるとすると,セキュリティに関しても心配だ。
 今の日本を破滅させるには,日本中の原発の冷却システムさえ壊滅させられれば十分という事になる。本当にテロ対策等を考えるとしたら,まずはここを考えなければならない。



 そもそも世の中の出来事で想定できることなんて数えられるくらいしかないものだ。想定できない事が次々と起こったり見つかったりするからこそ,技術者と言われる人々が新しいことを考え,開発したり問題解決をしたりするのだ。想定できる事だけに対処すればいいのであれば,技術者なんてそんなに必要ない。

 日本には「もんじゅ」と呼ばれる高速増殖炉があるが,今回の事故はそれこそ文殊の知恵で対応しなければならない。

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