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大図書館の羊飼いの感想

今冬の最大の作品はやっぱこれだと思います。
前回の「穢翼のユースティア」とは打って変わって学園もののピュアストーリー・・・と思いきや,会話などはなかなかウィットに富んでいて,飽きない仕上がりです。
「図書館」と名前が入っているだけあって,いろいろな作家や小説のネタも出てきて,結構本格的な読書家でも楽しめる内容になってます。

全体的な感想はいろいろなところで述べられるでしょうから,私が感じたこの作品の独特な点について。

今までのこういう作品って,真直ぐな性格の主人公がいろいろな問題に対して正面から当たっていく,その困難さを乗り越えていくような話がありがちだったんじゃないかと思うんですけど,この大図書館に出てくるキャラクターは,斜に構えた癖のある主人公が純粋なヒロインに心を開いていくという,ちょっと変わった内容になってます。

それと,主人公の筧とメインヒロインの小太刀を除く登場人物達が抱えているのは,誰の目にも明らかな不幸というわけではなく,一見現実にありそうなくらいの悩みとも思えるのですが,あえてそこにスポットを当てているのが,なんか新鮮で共感が持てました。

人に真正面から接することができない悩み,自分の努力が認められない悩み,周りと意見が合わなくてやるべきことに身が入らない悩みなど,おそらく生きていれば誰もが突き当たることです。でも考えてみると,特に感性の鋭い若い時など,そんな大した事ないように見える悩みが原因で,性格が歪んでしまったり,人生の道を踏み外してしまったり,時には自殺してしまう人だっているわけで,それは周りの誰かが見ていてほんの少しでも困ったときに手を差し伸べてあげられていれば,なんとかなったかもしれない。
そこで,こんな羊飼いみたいな存在の人がいたらいいなと思うし,実は忘れていたけど,自分にとってそんな羊飼いみたいな存在がいたかもしれない。また自分が誰かの羊飼いになれたら,人と人同士が羊飼いのような存在として,何気なく手を差し伸べあえたら,もうちょっとは世の中生きやすくなるんじゃないかなと思える,そんな作品でした。
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